廃墟に魅せられて – その2(前編)

廃墟

こんにちは。

 

 

題名の通り、今回は(ブログを立ち上げてから)赴いた廃墟の紹介・第2回。

今回は廃道なので、廃墟とは少し趣が異なりますが、「旧いモノ」は何でも好きなので個人的にはとてもアリ。

 

 

 

 

場所は某県、“沿岸部にかつて整備された車道が残っている”ということで、一部マニア(廃墟マニア自体が“ごく一部みたいな存在”ですが)にはちょっと知られている今回の物件。

早速見ていきましょう。

 

 

 

廃墟好きの間で「ループ橋」と呼ばれているこのトンネル。

それもそのはず、コレをくぐって道なりに進むと、そのまま上を渡れるのです。

 

〜細かい事を言うと、河津七滝ループ橋”のように「橋そのものが円を描いて高低差を稼ぐもの」こそがループ橋だと思っているので、今回のような「道が円を描いていて、それが交差する部分が橋になっているだけ」というのは、果たしてループ橋と呼んで良いのか疑問ですが。
〜ただの立体交差じゃ…?

 

まぁ、とりあえず近付きます。

 

 

 

んんー、意外と大きい。

埼玉県三郷市にある「相互通行なのに、2tトラック一台がギリギリ通過出来る程度のガード下」に比べたら遥かに立派です。

いやまぁ、三郷市のソレは上も下も現役の道路なので、造り替える時間がないのでしょうけど。

 

 

 

他の方のブログでも紹介されていた、傍にある半壊したブロック。
〜そのうち上半分が落ちるぞ、これ。

 

尚、足下には割れた瓶などのゴミが色々転がっており、軽はずみにク○ックスやその他サンダルで近寄ると余計な怪我を負いそうなので、近寄る際は自己責任で。

 

 

 

ある人の調べだと、往時はダンプカーなどが通っていた道らしく、生で見るとそれも頷ける規格の大きさ。

フツーに大型トラック(プロフィアとかスーパーグレートとか)がすれ違えそうです。

 

 

 

ちゃーんと側溝も。
随分と立派な造りなもんです。

 

 

 

〜とはいえ、立派な造りでも廃墟は廃墟。
天井や壁面は鉄筋が所々剥き出しに。

正直、コンクリートの”かぶり厚さ”が少々薄い気がするのですが、時代ごとの建基法の違いによるものですかね。
まぁ廃墟だしどうでもいいか。

 

 

 

トンネルの先へ進行。

 

 

 

トンネルの先は暫く(というかずっと)こんな感じで、「なんとなく草木の生え方からして、これが元々道路だったんだろうな」程度にしか判別が出来ません。

 

〜でも折角なので(?)、道なりに奥へ進みましょう。

 

 

 

すると。

 

 

 

突如現れるガードレール。
いやぁ、これ良い、「道の上にいます」って感じがして良い!

 

この「豪快な覆われっぷり」が、廃道としての年季を物語っていますね。

 

 

 

進行方向をパシャリと撮影。

ガードレールの有無が「よくわからん山奥の道か、ひっそりと息づく廃道か」を決定づけている気がします。

 

 

 

ちなみにこの場所は、最初に撮った“トンネル”のほぼ真上。

そんな”トンネルの上”から眺める景色は…?

 

 

 

〜おう、何も見えん。
“絶景”だとか、そんなご褒美を廃墟探検に求めちゃいけません。
廃墟そのものがご褒美なんですから。

 

 

 

 

 

さて、「この先に道路の痕跡は残っているか?」という好奇心で、更に先へ往くことになるのですが、結論を言うと痕跡はほぼ残っていませんでした。
同じような想像に掻き立てられて歩みを進めた、先駆者が踏み均した道筋が残るのみ。
それさえも途中で消滅します。

 

 

 

画像手前にうっすら見えるコンクリート製の何か。
これを最後に道路を思わせる構造物は全く見られなくなりますが、そもそもこのコンクリートは道路(本線)から逸れているという罠

 

 

 

来た道を振り返る、と同時に写り込む鳥居。
〜こう言っちゃなんですが、こんなとこに造立して参拝する人が居るんですかね。

 

 

 

我ながら、よくフルフェイスヘルメットを被りながらこんな道を歩いたもんです。
万一こんな場所でその姿を見られたら、サイコパスか何かと間違われそう。

 

 

 

最深部。
これ以上先は装備がないと無理です。

廃道って過去にも幾つか訪れましたが、まぁ大体が封鎖だとか崩落だとか、そんな終わり方をするのがほとんど。

今回のも、自然に飲まれまくって消滅しかけているあたり、廃道らしい余生の過ごし方をしているようにも思えますので、これはこれでアリかなと。
個人的には不完全燃焼ですが。

 

 

さて、このまま引き返すだけというのも面白くないので、次回は“鳥居のその先”に参りましょう。

お楽しみに。