こんにちは。
前回、廃道をうろついていた際に見つけた鳥居。
当初の目的であった廃道が途中で寸断され、その帰り道に「折角だし、途中で見つけた鳥居をくぐってみるか」として書いていく今回の記事。
「廃道の記事のついで」なので廃墟のカテゴリーとしましたが、この鳥居及び鳥居の先は廃墟ではありません。
誤解されるとアレなので、そこは書いておきます。
ともあれ、鳥居をくぐり先を目指そうとしたところ、鳥居の裏に気になる刻印が。
この鳥居、結構新しいの。
勝手な推測ですけど、見た感じだと平成十七年の時点でこの道は廃道だったと思うぞ…?建てる前に「ココじゃ参拝客が見込めないな」とか気付かんのかね。
余談ですが、ここの分社といえる祠が廃道の入り口ら辺にあったのですが、そこは平成20年に造られた模様。〜ここまで来るの面倒になったでしょ。
まぁ、「鳥居が新しい」だけで、奥地にあるであろう御神体はもっと古いというのも考えられますが。
とりあえず、先へ。
明らかに、先程までの「道路の名残」とは勝手が違う、細くて勾配もやや急な道。
こりゃぁトレッキングだなと思いましたが、google等でトレッキングを調べると、意外とゆるい道の画像がよく出てきます。
どちらかと言うとコレか。
こんな道が少しの間続くものですから、そこそこに体力は持って行かれます。
都会で育ち、スポーツにも一切興味を示さなかった(苦手だった)人間にとってこの道のりは厳しい…。
ここに行った時よりはマシですけど。
廃道探検から一転して変な神社に入って、自分は一体何をしているんだろうと思い始めた頃。
何か細長い人工物が(画像中央)。
基準点。
こんなところまで機材を抱えて測量する人って大変だろうに…。
で、道に沿うようにしてこの基準点が間隔を空けて打ち込まれており、それを辿るように更に奥へ。
〜で、ここまで来るとゴールも同然、画像の左側にちらりと祠が見えます。
さてさて、何が祀られているのかと近付いたら。
〜なんか左の方に、更に道がある…?
あまりにもお粗末な道のつくり(斜面にコンクリートブロックをただ並べただけ)なうえに、その道さえも枯れ枝の山で塞がれていて正直状態は良くないですが、なんか気になる…。
〜行くべ行くべ。
ノコギリの一本でも持っていれば、左側のギリギリのところを歩く必要など無かったろうに。
だから廃墟や廃道の探索は危険なのです。
〜仮に枝が落ちていなかったとして、幅が狭い斜面に無造作に置かれたブロックを指して「コレが道です」と言われても、正直歩きたくない…。
んまぁ、これらをやり過ごして上へ。
っおぉーぅ、こんなところに鳥居が!
〜そりゃぁ麓に分社の一つも建てるわって話ですよ。
鳥居の向こう側には、瓶ケースで出来たセンベロにありそうな机御神体と思しき石積みの祠が。
手前にある「狛犬が乗ってそうな台」とかも、かなりしっかりした造りですよ。
どうやらここがゴールみたいなので、祠…は一旦スルーして横道へ。
横道の奥にひっそりと埋もれた残骸。
〜屋根のような構造をしてますが、おみくじ掛けか何かですかね。
さて、ここはコレしかないので祠に戻りましょう。
改めて、祠。
万一“祟り”とかに遭ったら面倒臭い為、それほど撮影していませんので悪しからず。
しめ縄が掛けられているのがメインとなる御神体だと思われますが、その御神体を含め、右の石碑や石の台の上、左の祠など各所にお賽銭箱が。
随分とせびるな、ここ。まぁ見事に全部中身は空でしたけどね!
たまに誰かが参拝してはいるんでしょうね、意外とお賽銭箱が綺麗ですし。
そして御神体。
やはりこれがこの神社(?)のハイライトでしょう。
元々こういう形なのか、それとも時間の流れと共に崩れていったのかはわかりませんが、この荒々しい積み上げ方の石とそこから無造作に伸びる木々とが、中々貫禄のある御姿になっています。
なんかこう、ボスっぽい感じ。
普段は山登りも寺社巡りも行いませんが、たまにはこういうのに興じるのも中々楽しいものです。
当初の目的からは相当逸れる結果となりましたが、廃墟(廃道)にしてもツーリングにしても、目的地に向かっている最中にまた別の何かを見つけるというのはよくある話。
そういう「予想し得ない収穫」もまた旅の醍醐味かなと、一人考えながら廃道を降りるのでした。
尚、この廃道ですが、この山道へと続くルートとは別にもう一つ藪に埋もれた道がありまして。
こんな道をひたすら歩いていくと、やがて道が逸れて…。
途端に広がるオーシャンビュー。
海鳥の鳴き声と波の音だけが響く中、数分間ただボーッと海を眺める。
んー、中々良いです。
ボーッと佇んで、「そろそろ行くか」と腰を上げたら、遠くで海を見ていたご夫婦(2枚目の画像の右端)がこちらの存在に気付いたようで、何やらこちらを見ているご様子。
そして、そのまま藪へと消えてゆくフルフェイス野郎。
〜さぞ不気味だったでしょうね。