“なりすまし詐欺”の実際 – その1

雑記

〜こういう書き方をすると新書の題名みたいですよね。
最初は「なりすまし詐欺を科学する」とかにしようと思いましたが、どう見ても“文学”しかしていないのでやめました。

 

 

こんにちは。

 

 

 

題名の通りですが、たまーにメディア等で取り上げられる“なりすまし詐欺”のメールが私のところにも届いたので、それに関するお話をば。

 

 

 

遡る事、2月の23日。

 

 

 

おもむろに、私の携帯電話にこういうメールが届きました。

 

本音を赤裸々に告白すると、このメールが届く数日前に、以前の職場の先輩(“Aさん”とします)と外食をしていて、その時に「Bさん(同じく、当時の職場の人)とも会ってご飯を食べたいね」なんて話をしていたので、私ゃ怪しいと感じつつも、半分くらい「そのBさんの可能性も…?」と思っていました。
AさんとBさんは連絡を取り合っているそうなので、Aさん伝(づて)に「翁と飯食べましたけど、Bさんも連絡してみては?」的な話があったのかも、という憶測が。

 

 

しかーし。

 

こういう時に、迂闊に憶測だけで返信をすると何があるかわかりません。

 

そこで、ちょいとジャブ。

 

 

 

こういうメールを送りつけます。
見方によっては「返信してる時点で引っ掛かってるようなモンだろ!」と言われそうですが、ぶっちゃけ正論です。

 

すると、次の返信が。

 

 

 

おう、知り合いに大原も前田も居らん。
尚、向こうからしたら“返事が来るアドレス=カモれる可能性のある「生きたアドレス」”なので、ここの苗字は当たっていようが間違っていようが別にどうでも良いのです。

 

んで、ここから更に返信すると、十中八九…いいえ、十中十こういう返事が返ってきます。

 

 

 

Oh,Esper!!

メールの文面だけで女性と分かるとは…、超能力はどうも存在するらしい。
※私ゃ男です。

 

まぁ他にも
・このご時世にメールっすか。
・〜ってかいちいち入力しないでコピペして下さいよ。
〜などなど、まじまじと見るとこのメールだけでもツッコミどころは案外豊富。

 

もちろん説明するまでもないですが、“今後、カモ(=私)との距離感を近づけるべくカモの性別を聞き出し、それに合わせてキャラを構築するための質問”です。

今風に言えば、オンラインゲームのキャラクリですね。

 

 

 

偶然でしょうけど、親族にも“清美”って名前の人が居るので、なんか笑っちゃうんだよなぁ…。
多分この詐欺師の敗因はそこ。

そのまま初期設定…じゃなかった、返信を繰り返すと、こんな感じで「貴方は優しいのでメールしたいです」という案内が来ます。

 

以上で、カモを演じる準備はOK。

かくして、様々なサイト等で散々取り上げられている「人の善意につけ込む、ビジュアルの無いビジュアルノベル」が始まるのでした。

 

〜普段小説とか読まないからしんどいんだよな…。

 

 

 

 

 

ただ、このまま無鉄砲に連絡を続けても、人によっては騙されかねません。 

 

ここで今回のカモ、このブログの執筆者である私をおさらい。

 

1.人を疑ったりするが、そもそもちょいとお人好し。
高校生の時、JR新宿駅南口改札前で見知らぬオッサンに「財布を落として家に帰れないから、切符代だけ工面してくれ」と言い寄られ、面倒臭いのを理由に「要はカネをよこせって事ですよね?」と捨て台詞を吐いて千円札を渡した事があります。
お人好しというかBAKAですね。

2.面倒の回避や興味の為なら、多少の対価は惜しまない。
好き好んで廃墟などという、何もない負の空間に向かうのに時間を割く時点でお分かりでしょう。

3.…恋愛経験がない。
笑いたければ笑え、チクショウっ…!

〜という性格故に「頭で理解していながら馬鹿な行動をする可能性がある」ということを自覚している為、このままゲームは開始しません。

2つほど対策を用意して、「強くてニューゲーム」な状態を構築しましょう。

 

 

 

1.自分のSNSアカウントに様子を公開する。
このツイートは、適当にやり取りして2〜3日経った頃に書いたもの。

 

まぁ、自分で自分に言い聞かせるやり方です。

 

私のような、異性との交友関係に疎い人間が異性(っぽく振る舞う同性♂かも知れませんが)に言い寄られまくると、時々「万が一、詐欺じゃなくて不思議ちゃん説あるんじゃね?」という変な期待をしてしまいます。
いや、情けないけどホントに。

 

そこで、SNSでも何でも良いので、客観視出来るように状況をアウトプットをし「私ゃ詐欺系のノベルゲームに興じているのだ!」と自分に再確認させます。

相手が「こちらの心理(精神)につけ込むのであれば、こちらも自己暗示で精神を強化・対抗してしまえ」という、要は根性論です。

 

 

 

ところで、ノベルゲームで検索したらこんな画像が目に飛び込んできて、ブログどころじゃないのですが。

 

 

 

 

で、対策その2。

2.強力な助っ人に予め報告をし、いざという時のセーブとして様子を一緒に観察してもらう。

 

予め協力をお願いした人に状況を伝えつつ、自分だけでは判断に困る環境に陥った時に助言を求める」のですが、いやぁ、コレは強力ですよ。
“強くてニューゲーム”というより、“上手い人にクリアしてもらう”ようなもんですケド。

 

個人的には、性格や境遇は違うけど仲の良い友人というのがベスト。
まるっきりの似た者同士だと、多分一緒に変な方向に突っ走ってバッドエンドのシナリオになります。

 

幸い、私のそばには「ウェブ関係の仕事に就き、状況の分析に長け恋愛経験もバッチリ」という、今回の助っ人にうってつけの友人が居るので、忙しいところで申し訳なく思いつつも連絡をし、快諾してもらいました。

人によっては姉妹や兄弟などの家族も良いでしょう。
まぁ私は即止められてこの状況を楽しめなさそうだったので、家族には言いませんでしたが。

 

 

〜前から気になるけど、この友人はよく私のような「彼女もロクに作らず、給料をハイオクに注ぎ込んで廃墟と酒を探し回る怪しい人間」と連(つる)んでくれるよなぁ…。

 

 

さぁ、以上で仕込みはバッチリ。

長くなりますのでここで一区切り、次回は会話の具体的な内容を公開致します。