バイクについて – 3台目

バイク

こんにちは。

 

 

 

当ブログ「趣味走り」において、筆者(と近親者)が所有するバイクを過去に2台紹介してきました。

1台目(KTM・990スーパーデューク)

2台目(KTM・200デューク)

 

 

今回は、その「ただバイクを紹介するシリーズ」の第3回。

では、ブログのネタ収集を支えるバイクをご覧あれ。

 

 

 

ヤマハ・SRX-6。

 

「なんとなくの体感で」ですが、今手元にあるバイクの中でも一番ウケが良い気がするバイクです。
一番ウケが悪いバイク?コレに決まってるでしょう。

 

 

1980年代の後半に誕生し、それまでの既存モデルである“SR500(400)”の派生・進化モデルとしての役目を与えられたシングルスポーツでゴニョゴニョ…

 

 

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……

 

 

 

 

 

…少し調べればそんなお話はすぐに見つかると思いますし、そもそもこのブログは“「別にバイク興味無ぇっす」という人でも楽しめる、バイクが肩入れしているだけの趣味情報(?)ブログ”がコンセプトなので、「バイクの基礎知識ありきでの話」をする気はありません。

 

〜という事で、いつも通り「出来るだけ噛み砕いて、且つ少し私的な目線も交えて紹介」していきましょう。

 

 

 

上の文章でもチラッと触れましたが、ヤマハ発動機というバイクメーカーでは元々”SR500(400)“という、「どんな人でも想像しやすい、いかにもバイクって形のバイク」が売られていました。

 

んで、それとは別にヤマハの車両を開発する人たちが自分達が欲しいだけの、消費者にアピールする気のない(マーケティングとしてはすごーく間違えているような)バイクを造り、それをSR500(400)の後継モデルとしてデビューさせた」という、ちょっと変わった生い立ちのバイクです。

まぁ元々が「エンジニアの自己満足の為のバイク」だったのでマーケティングも何もないんでしょうけど、いざ発売されてもずっとその考えを曲げなかったという、すごく硬派(ってか頑固)なバイク。

 

 

尚、さっきから”SR500(400)“なんて書き方をしていますが、SR500SR400という双子の兄弟みたいなバイクがそれぞれ存在していたので、こういう書き方をしています。
2台の違いはエンジンの力強さとか。
SR500だと力強い代わりに大型免許が無いと運転出来ないので、中型免許向けに後からSR400が造られました。

 

 

 

日本は「400ccまでは中型免許で乗れて、401cc以上は大型免許が必要」という免許の事情があります。

この「401cc以上は大型免許が必要」という点ですが、逆に大型免許があれば450ccだろうが2,500ccだろうがお構いなしに乗れてしまうので、「400ccに近い大型バイクはイマイチ関心を持たれない」という裏事情が深〜く根付いています。
ここ数年はマシになってきましたが、皆デカいのに乗って見栄を張りたいので

 

それを踏まえた上で、このSRX-6(608cc、一応大型ね)を見てみましょう。

 

 

画像だと伝わりにくいですが、実物を見るとフツーのバイク(=デカくない)です。

 

 

 

わかりやすいのが後ろのタイヤの幅。

 

ここ最近の中型免許で乗れるバイクよりもタイヤが細く、車体そのものの小ささも手伝ってとても大型バイクには見えません。
見栄なんか張れません。

 

〜そこが良い。

 

 

 

そして、冒頭で説明したSR500(400)よりも知名度が低い。

 

〜そこも良い。

 

 

 

そんでもって、(SR500(400)も共通ですが)ここ最近の車やバイクみたいに「スイッチひとつでエンジン始動!」なんて都合の良いものはなく、レバーを思いっきり踏んづけてエンジンを掛けるという昔ながらの掛け方。

誰かと一緒にツーリングなんてすると、一緒にいる人を待たせます。

 

〜これまた良い。

 

 

 

 

バイクに興味のない人、もしくは「一般的なバイク好き」からしたら、

・見栄を張れない
・別に速いわけでもない
・そもそもエンジンを掛けるところが手間

〜と、もはや乗る意味が見出せない謎バイク。

 

 

でも、このバイクはこれで良いんです。

 

当時開発に携わった人たちも、「嫌なら乗らなくて結構」と断言していたようですし。
今じゃこんな工業製品出てこないだろうな…。

 

 

 

尖った話はこの辺にして、細部を見てみましょう。

 

 

 

バイクや車のデザインって“何かしらのコンセプト(テーマ)”というものが存在しますが、このバイクは「和」だそう。

 

デザイナーさんが「洋というかアメリカをイメージしたバイク」をほぼ同時期にデザインしており、「あっちがアメリカなら、このバイクは日本をテーマにして対にさせよう」と考えたとかなんとか。

〜そう言われてみると、横の三角形のパネルとその周辺など、「障子」や「木造住宅の骨組み」などに見えてきます。
というかそうだと勝手に確信しております。

 

 

ちなみに、三角形のパネルに“SRX-4”と書かれていますが、これは姉妹モデルの名前。

・SRX-6→608cc、大型バイク
・SRX-4→399cc、中型バイク

〜となるので、一見すると「中型免許しか持ってない奴が、大型に乗りたいが為に偽装している」ようにも見えますが、これは単に私の趣味で変えただけ。
中型免許しか持っていない人がこれをやったら当然犯罪扱い、無免許運転に該当します。

 

 

 

ほら、エンジンにはちゃんと608ccの刻印が。

「何でこんな事するか」って?
「中免しか持ってません(苦笑)」って風に思わせたいんです。

 

 

この608ccという数値。
「その辺を走っている軽自動車(660cc)にとても近い数値」なので、ものすごくテキトーに言うと「バイクなのに軽自動車並みのパワーを持っている」という捉え方も出来ます。

 

つまり、車のエンジンをぶち込んだ強烈なバイク!

 

 

 

 

 

〜とはならないんですねぇ。

 

4年ほど乗った感想としては、「まぁ軽自動車と同じくらいで、別にすごく速いわけでもない」というのが本音。

どうだ、こんなに見栄を張れない大型バイクは他にありますまい。

 

 

 

すごーく賛否が分かれるメーター。

 

アルミのプレートにガッチリ固定され、中央にドドンと鎮座する速度計に対して、後付けしました感がすごい回転計。

この後付けっぽさが、しばしば“ダサい”だとか“カッコ悪い”だとか言われていますが、私の目には「着飾る必要のないメカの計器類」というように映り、むしろ硬派な気がして好き。

 

 

 

燃料タンク。
バイクのデザインの中で、結構な割合を占める重要な部分。

 

黒い長方形の部品は、前の所有者が付けたと思われる「傷付き防止のパッド」なのでデザインに含まないとして、極端なメリハリを持たせず、微妙な曲線と凹凸で構成された形が美しい…。
〜なんて事を考えながらバイクに乗ってるんですよ、バイク乗りって人たちは。

 

 

 

ここからは少しマニアックなお話。
興味のない人は、2枚先の画像まですっ飛ばして頂いてOKです。

 

私個人としては、基本的にバイクの改造というのはさほど興味が無いのですが、このバイクに関しては少し改造をしています。
〜というのも、古いバイクなので維持して乗ろうにも部品がない為。
「どうせ直すのが手間なら良い部品を使って、直す以上の事をしてやろう」と思った次第。

 

その「直す以上の改造を」として交換した部品の一つがこのマフラー。

 

 

 

バイクって「マフラーを改造している人」というのが非常に多いですが、マフラーを交換すると音が大きくなるほか、大抵はパワーが下がります。

バイクに乗っている人向けに説明すると、ピークパワーが上がり低回転域でのパワーは犠牲になるものが殆どなので、何も考えずに改造すると性能的にも社会的にも乗りづらくなるだけです。
それが嫌なら、例えばコチラとか、本気でマフラーを造っているメーカーのを使うのが吉。
上記のメーカーさんのは付けてみたいけれど、そもそも私のバイクにくっつくマフラーが無いっす…。

 

 

 

今くっついているマフラーは「大してうるさくなく、それでいて全体的なパワーが上がる」という、寝言でも言ってんのかと思ってしまうマフラー。

それもそのはず、このマフラーはバブル時代の産物ですからねぇ、金をしこたま使って好き放題造れたわけです。
羨ましい…。

 

 

 

“「直す以上の改造を」シリーズ”の第二弾、赤いリアサスペンション。

 

この部品の何がすごいかって?

「SRXがドンピシャの世代です」という歳上のライダーの方々でさえこの部品の存在を知らないというコト。

 

 

さっきのマフラー、名前をサンパーと呼びますが、SRX好きな人たちの間ではテッパンとなっている人気の部品です。

そのサンパーと同じ「ヨシムラ」というメーカーで販売していたSRX専用のサスペンションとなれば、さぞ王道の組み合わせなのだろうと思いきや。

 

「…ヨシムラでサスペンションなんてあったっけ?」
〜と(当時を知っていそうな人にさえ)言われる始末。
どういうこっちゃ…。

 

まぁ、変なモノや妙なモノというのが大好きな身としては、そう言われる部品ってむしろ都合が良いんですけどね。

 

 

 

そんなこんなで修理や改造を加えて付き合っている、昭和生まれの少しニッチなオートバイ、SRX-6。

今後も、長い時間を掛けて少しずつ姿を変えつつも付き合っていきたいと思います。

 

では、今回はこの辺で。

次回もお楽しみに。